大河内 敦の裏blog

広告会社に勤める一級建築士のPC自作日記

B&W805はバイ・ワイヤリング。

今回、初めてバイ・ワイヤリングシステムを試みることになった。他の配線・結線は、あまりblogに書くようなことも無く淡々と進むのだが、このバイワイヤリング配線・結線については書いておこうと思う。

世の中には、バイ・ワイヤリング用に、スピーカー用「4芯ケーブル」というものが存在する。太いケーブルの中に通常のスピーカーケーブルが4本くるまって入っているもので、今回初めて知った。で、結構しっかりしたモノなので、今回これを採用した。 ~ しかし、これが重くて固い。300g/mオーバー、太さも1cm以上だ。

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そもそもバイ・ワイヤリングをすることになったのは、今回のスピーカー -B&W 805- がバイワイヤリング仕様だからだ。ホーンとツィーター、それぞれ専用にチューンされた回路がスピーカーの箱の中に収められており、アンプからの信号をそれぞれ個別に駆動・再生すると言うもの。

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アンプの方もそういった場合に適応して接続しやすい仕様になっていた。~ そもそも、バイワイヤリングを想定して、スピーカージャックが片チャンネルに2系統あるアンプもあるのだが、大変高価である。今回購入したアンプは決して安いモノでは無いが、そこまでのものでは無い。でも、そこはMARANZ、バイワイヤリングも取り付けやすい工夫がされている。普通、スピーカーケーブルの端子というのは、ぶっとい赤と黒のネジ式で、味も素っ気も無い。しかし、この機械の端子は、透明プラスチックのガイドか付いている。「バナナプラグじゃなければ、ここから線を入れると接続しやすいよ」という事らしい。なので、バナナプラグ1本、バナナプラグ無し一本にすればいいのだが、むき出し配線というのは収まりが悪くてあまり好きでなく、Yラグを使うことにした。で、これまたご丁寧にYラグ用のガイドの穴も空いている。ガッチリと接続出来た。 ~ これでスピーカー用のアウトが片チャンネル二系統とれる。

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スピーカースタンドと、ケーブル類が届く。

プレミアムフライデーの月末金曜、午後半休をもらって、部屋の棚やオーディオボードを壁から離して、床を拭き掃除した。 ~ もう何年ぶりか。でも、明日土曜にはスピーカー台も来る。ケーブル類もそろった。家具の裏にケーブルを這わせて、機械の裏に入り結線していくことになる。大掃除にはいい機会である。棚に入っていた本やレコードも全ていったん廊下に出す。床・壁のほかに棚の中も丁寧に拭き掃除する。おしぼりウェッティというのは、こんな時に大変重宝する。エコじゃないけど。拭き終わると、部屋の空気が変わったように感じた。 ~ その日はそのまま壁から家具を離した状態で寝ることに。水拭きで湿った床を乾かすのと、翌日の配線・結線に備えてだ。

あと、既に到着していたケーブルの梱包箱を開梱。特に、四芯のスピーカーケーブルはねじれを治すため、ロールを伸ばして真っ直ぐにして、廊下に一晩寝かせる。

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~ で、翌日、スピーカーケーブルにバナナプラグを取り付けたりしていると、スピーカー台が届いた。重い!二台で30キロ弱。ピコ太郎に似た宅配便のおじさんにご苦労様です、と、声をかけると「スピーカーは重くないとね。」という返事が帰ってきた。なんか、届くのを心待ちにしていた自分のことを解ってくれてるみたいに感じてうれしくなる。

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で、そのスピーカー台だが、B&W805専用台で、どっしりとした重量に加え、ネジでスピーカー本体を台に固定できる様になっている。高さ60センチ。がっしりとした躯体が音を前に出してくれそう。もちろん、専用台なので、収まりやデザインに申し分なし。ただ、脚の高さを調整するアジャスターが金属製のネジなので、床を傷付けそう。スピーカースタンドを載せるポードをを考えよう。

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MARANTZとB&Wのセットが家にやってきた。

本格敵な組み立てはスピーカースタンドが来てからということにして、それまで現状のデスクトップのPCオーディオとのシステムアップの方法を考え、結線に必要なジャックやコードの選別・採寸・注文をすることに。

出来れば、今のNU FORCE と ECLIPSEのデスクトップのセットと共存したい。つまり、自作PC一台に入っている音源を現在のデスクトップと今回購入したオーディオの両方で使える環境を作る。二つのセットは離れて置かれるため、勢い長いケーブルが発生する。音環境上はあまり望ましいことではないが、そこはできるだけ減衰の影響を受けにくい光ケーブルを使用することで対応しよう。で、できたのは以下の様なシステム図。

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基本的な考え方は以下の通り。

幸い、MUTEC MC3+USBは同軸と光の二つのOUTがあるので、同軸を今までのデスクトップに、光を今回の購入セット側に接続する。また、PC本体にも光端子が一つ付いているので、これもNU FORCE側に接続しておく。基本、デスクトップで鳴らすときは、NU FORCEとECLIPSEのセットでPCからの光ケーブルで聴く。もちろん、MUTECで同軸経由という聞き方も可能だ。

で、今回リニューアルしたリスニングルームセットのほうは、MUTECから出ている光ケーブルをOPPOのDACに接続し、そこでアナログ変換された音声データはMARANZに入る。更にこのシステム図には書いてないが、別系統としてMARANZにはアナログレコードプレーヤーも接続する。ありがたいことにこのアンプ、MCカートリッジ用のフォノイコライザーがスイッチ一つで切り替えが出来る。すばらしい。

これで、今までのセットと今回のセットの共存が可能になる。

MARANTZとB&Wのセットを受け取る。

カミさんの了解も取れたので、翌日お店に購入させてもらう旨連絡し、内金を入れた。その際、今使っているK’sとBOSE101 Italianoのセットの引き取りを依頼した。特にBOSEは、30才目前に会社の寮を出て一人暮らしを始めたときに購入したから、もう30年近くの付き合いで、満身創痍の今でも機嫌よく鳴っており、少し寂しくもあったが今回のオーディオ購入後は使わなくなるのは目に見えていたので引き取ってもらうことに決めた。

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お店の人も「あ~、わたしも昔BOSEに憧れましたよ~。もう30年経ちますか。」 ~ ただ、古いのであまりいい値段では引き取れないと。そりゃそうでしょう。でも、ごみ収集車に持っていかれるのは悲しすぎる。オーディオ専門店の倉庫に他の中古機材と共に次のオーナーの出現を待ってもらうのが、お世話になった機材へのせめてもの礼儀かなと。

その週の週末、なんばにLOVE PSYCHEDELICOのライブに行く予定だったので、その前に日本橋に車で向かい、運搬した古いセットを手渡し、商品を受け取った。ついでに、スピーカースタンドも注文。こちらは受注生産になり、一週間後に自宅にメーカーから直送してもらうことに。

B&Wの方は、箱が欠品なのでエアパッキンでぐるぐる巻きである。チョンマゲ状に飛び出したツィータが気になるが、そっとそっと、後部座席に載せ、ライブ鑑賞後に家に持ち帰った。

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MARANTZとB&Wのセットを購入を決断。

MUTEC MC3+USBを買いに行った際に見かけたB&Wが忘れられない。

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これは、前に書いたように12年前に曰く付きのモノなのだ。(→ とりあえず、 MUTEC MC-3+USBのみ、購入 - 大河内 敦の裏blog
家の書棚をひっくり返すと、2004年版のカタログが出てきた。いつか買えるようになるまで・・・と、保存していたのだ。けなげな、そして、物欲の強い自分にあらためて感心したりあきれたりした。そこにはしっかりMARANZとB&Wのアニバーサリーモデルのセットがしっかり掲載されている。

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当時のカタログの定価を見ると「こりゃおいそれと買えんわ、、、」と、改めて思う。しかし、12年後の現在、中古が出回り手が届きそうなところまで値段が下がってきているのだ。CDプレーヤーはPCオーディオ主体になっているので無しでもOK、アンプもワンランク下げても何の問題も無く十分鳴らせるだろう。ちょっと無理したら買える。それが目の前にある。しかも、次はいつ出会えるか分からない。

意を決して再度日本橋のお店に出かける。お店に行くとやっぱりこういったお店の常か、いつもいつも客がいるわけではないので、カギがかかって無人である。ドアの横にインタホンがあり「ご用の方は呼び出してください。」とのこと。ボタンを押して「805見せていたたけますか?」と言うと、奥から背の高いニコニコした店員さんが出てきた。カギをあけてもらい間近に見ると、やはり美しさに息をのむ思いがする。「あ~、キレイですね~」と言うと、「ワンオーナー品で前の方が大事にしてらした様で。これは、いいですよ。」とのこと。

欲しい!12年前の自分にケリをつけたい!

その日、家に帰ってカミさんに相談、というか「いかに自分にとって曰くつきの商品か、たぶんもうステレオセットを買い換えると言うことも無いだろう、今たまたま出物が出て状態がいい中古が手の届く値段で買える、できれば最後のステレオとして買い換えたい・・・」と話してお願いした。 ~ 住宅ローンを払い終わったタイミングでもあり、同意がとれた。

その夜、興奮してあまり寝られなかった。ここまでウキウキするのは久しぶりである。

MUTEC MC-3+USB          セッティング その4

とは言いながら、この機械自動検出をイロイロしてくれるのか、難しい面構えとはうらはらに、あまり難しいことをしなくても結構あっさり音が出てくれる。で今回「リファレンスCD」に使ったのは、ドリカムのアルバム“DELICIOUS”の中の「好き」という曲だ。伴奏はピアノと若干のストリングス、基本吉田美和の歌声で聴かせる曲だ。

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※こちらはライブ版ですが。↓ ↓ ↓)

www.youtube.com
すると音の揺らぎが是正されたからか、ピアノの音に粒立ちや丁寧に再生される残響から来る音の奥行きが感じられ、もちろん、吉田美和の声もスピーカーの間にバシッと結像している。しかし何より一番の特徴は、音が水晶の様に濁りの無い澄んだ音色の印象になったことだ。~ もう少し音数や楽器の数の多いバンド編成の曲を聴いても、楽器一つ一つの音が混ざり合うこと無くクリアに分離して聞こえてくる。モコモコと埋もれがちなベースもクリアに聞こえるのは前回書いたとおり。~ いろいろな音源を試してみたが、これまで聞こえていなかった音が聞こえてきたり、逆にちょっとした音の揺らぎも解るので、ミュージシャンの上手い・下手や、録音がいい・悪いも、今まで以上に解るようになった。~ 初めて4Kテレビを観たとき、映像はクリアになることはあたりまえだとしても、単に画素数が上がるだけで映像に立体感が増すもんだな、という印象を持ったことを思い出した。そう「立体感」・・・つまり、音の「ホリ」が深くなったのだ。

この後、PCに入っている音源をランダムに流してみていろいろな音を聴きくらべて楽しんだが、結構疲れた。高精細な大画面テレビを観ると普段の地デジを観るより疲れるが、音でもそういう事があるようだ。

MUTEC MC-3+USB          セッティング その3

パネルの表示がよく分からないのである。と、言うか、オーディオ機器ではあるのだが、いわゆるオーディオ機器の操作パネルのメニューとは全然違う。

まず、最初“REFERENCE”でけつまずく。~オーディオの世界でいわゆる“リファレンス”と言うと、「標準」という意味だ。試聴に使うCDを“リファレンスCD”と言ってみたり、広告のコピーで言うと、“これが、デジタル時代のオーディオのニュー・リファレンス”とか言うと、「デジタル時代になったんだから、もうオーディオ機器の標準もこれぐらい高性能であたりまえ!」ぐらいの意味である。しかし、このパネルの“REFERENCE”は明らかに違うように思える。取説読んでも、そもそもその違う意味の“リファレンス”という言葉を使って説明がなされているので、何度読んでも解らない。「入力される基準信号」ぐらいの意味か??

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解らないので、また輸入代理店のヒビノさんにメールを打って質問してみよう。