大河内 敦の裏blog

広告会社に勤める一級建築士のPC自作日記

スピーカーの置き方について。

中・高音域に定評のあるB&W・805だが、低音が少し物足りなく感じ始めた。今、LPラックを兼ねたステレオ台の左右には、作り付けの本棚がセットされており、おのずとスピーカーはその前に置かれるため、壁から離された状態になる。

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大体オーディオ本を読むと「スピーカーは壁から50cmくらい離せ。」と書いてある。これは壁からの反射音を避けるための措置だ。 ~ スピーカーが開発される環境というのは、当然、反射音が無い状態の部屋で性能が測定され、チューンナップが繰り返される。よって壁に近い状態で音を鳴らすと反射音で本来のスペックの音が出せない、というのがこの指導の根本にあるのだだと思う。でも、メーカーの研究室の様な環境で音楽鑑賞ができるユーザーはほぼいないだろう。で、実際に805を壁寄りに(本棚の上に載っけて)設置してみると、おぉ、多少ブーミーながらも低音が増強された。少し音が下品になった様なきもするが、チューンナップされた音のキレがローに付加され、筋肉質になった印象。

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どちらかというとこちらの音の方が好みではある。ただ、どちらが正しいセッティングなのか考えてしまった。

もともと、クロックチューンまでほどこすほどPCオーディオのシステムアップに注力してきた理由は、出来るだけ音源に含まれている音データを正確に取り出し、埋もれさせずに再生することにあった。それに関しては、運もあり比較的短期間にかなりの部分まで追い込めたと思っている。だが、セッティングで変わってしまう最終出力装置であるスピーカーの音を、その文脈のなかでどう評価すればいいのか?? 正しい音はどれなのか??