大河内 敦の裏blog

広告会社に勤める一級建築士のPC自作日記

真空管アンプ製作 ~             めでたく、音出し。

めでたく、音出しである。

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で第一印象は、いわゆる真空管アンプの音と聞いてイメージするものとはかなり違って、非常にクリアでスピードの追随性も申し分ないレベルだ。MUTECでクロックチューンした音源を使用していることもあるからかもしれないが、Perfumeの様なテクノポップサウンドにも、何の不安もなく追随して鳴らしきる。もちろん、真空管アンプ特有の心地よい軽いひずみも音の背後に感じられる。

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次にアナログレコードである。もちろんこちらではMUTECは介在しない、~ 純粋にアナログソースをMCカートリッジで拾い、真空管アンプを通して、タンノイのオートグラフミニで鳴らすという、私にとっては理想のアナログシステム。聴くのは、以前、MARANTZ ✕ B&W のシステムが出来上がったときにリファレンスで使った、中原理恵の"KILLING ME"。

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前にも書いたが、このアルバムは70年代末~80年代初頭・バブル前夜の東京の刹那的な空気感がよく出ていて気に入っており、いまだによく聴く。松本隆筒美京平による昭和歌謡へのオマージュ的なものとシティー派ポップスが共存しており、後者にはブレイク直前の山下達郎吉田美奈子による楽曲もある。音の方も通常のドラム・ベース・ギター・キーボードといったバンド構成に加え、ハーブやピアノ、ホーン、ドラマチックなスパニッシュギターやゴージャスなオーケストラの音も入っており、音のバリエーション的にはテスト再生にはピッタリだ。演奏者に若き日の坂本龍一も参加している。

で、肝心の音の方だが、クリアで透明感のありスピードの追随性が高いのは、アナログレコードでも同じだった。 ~ 音の分離が極めて良い。多くの気が付いていなかった音が発見された。

自分が中学・高校の時に聴いていたソリッドステートアンプ搭載のステレオ・東芝ボストンの方が余程音がモコモコしていたと思う。真空管とはいえ、ハイレゾ対応のアンプ。時代は進んでいるのだ。