大河内 敦の裏blog

広告会社に勤める一級建築士のPC自作日記

真空管アンプ製作-そろえた道具(7)

最後は、やはり、テスターである。

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子供の頃、オヤジが持ってたアナログ式のものを触らせてもらって以来、数十年ぶりに使うことになった。当時の細かい目盛り満載の作りと比べると、面構えがシンプルになり、箱なんかオシャレと言っていいようなデザインである。
まずは、ロータリースイッチの表示の理解から始めないといけない。(ちなみに、取説にそういった説明は一切無い。テスター使うなら「常識」の範疇らしい。)これは、前述の本「テスターの職人技」とセットで勉強しよう。

真空管アンプ製作-そろえた道具(6)

以上、ハンダ付け関連ツールだったが、他にも基本的なツールがある。何はなくとも、ニッパー、ラジオペンチ、そして、今回初使用となるワイヤーストリッパーだ。

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ワイヤーストリッパーは、電気ワイヤーのビニール皮膜を剥いてニクロム線を露出させる際に使う。ワイヤーの太さに合わせた真円のカッターがいくつか用意されており、サイズを合わせてワイヤーを挟むと内部のニクロム線のダメージが無いように皮膜だけを取ることが出来る、というもの。

基盤固定用のスタンドと同じく、必ずしも必要といったものでは無いが、こういったツールの整備が作業を気持ちよく行えるものと思う。

真空管アンプ製作-そろえた道具(5)

で、練習用のジャンクパーツである。

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世の中にはわたしのようなハンダ付け初心者がどれほどいるのか分からないが、便利なもので、練習用に部材と母材になる基盤をランダムにセットしたものを通販してくれる会社がある。1000円でごらんのようにパックされたものが送られてくる。

これだけあれば、本製作に入る前に十分練習が出来る。

真空管アンプ製作-そろえた道具(4)

放熱クリップ。

言うまでもなく今回の場合のハンダ付けは、部材のリード線を母材となるプリント基板に接続するために行うのだが、部材にはダイオードトランジスタがくっついているわけで、高熱がリード線を伝ってダイオードトランジスタを傷めることを防止するために使うらしい。

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具体的には、部材のリード線を母材である基板の穴に通したら、リード線を曲げて仮固定、その後、トランジスタダイオードが付いている側のリード線をこのクリップで挟んで放熱できる様にしてから、裏っかわから安心してハンダ付けをするというもの。
製作レポートで実際の様子をまた紹介するようにしよう。

真空管アンプ製作-そろえた道具(3)

ハンダのコテ台。基板を固定するためのスタンド。

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コテを使わないときに置く台、出来れば、コテ先が汚れた場合のクリーニングも片手で簡単に行えるものがいい。このコテ台は、熱されたコテを安全に置けるだけでなく、汚れたコテ先をアルミたわしのようなクリーナーにガサガサ突っ込んでキレイにする仕組み。普通はスポンジに若干の水を含ませたものを使うらしいが、温度が下がって、また暖まるのを待つのがイヤだったので、こちらにした。

細かい作業をすることになるが、手は二本しかない。 ~ 実際のハンダ付けの作業をイメージすると、片手にハンダごて、片手にハンダを持つことになるので、基板と部材を持っ手がない、が、作業の細かさを考えると、基板と部材はしっかり固定して、二本の手はハンダ付けの方に集中したい ~ というわけで、スタンドの方は必需品というわけではないかもしれないが、気が短いわたしの精神衛生上と作業クオリティアップのため購入。多分、実際の作業を始めると「買って良かった!」と思うと思う。

真空管アンプ製作-そろえた道具(2)

肝心のハンダの方である。今回は、鉛フリーでオーディオ用に伝導性を高めた銀が混入されたものを選んだ。

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あとは、失敗した際に、ハンダを吸い取り除去するテープ、ハンダの乗りを良くするフラックスと呼ばれる溶剤。

真空管アンプ製作-そろえた道具(1)

そろえた道具。まず、何はなくとも"ハンダごて"。ちゃんと温度設定できるものにした。

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最近は鉛フリーのハンダが一般化していることや、オーディオ用ハンダとして銀を混ぜたものなどがあり、混ぜ物が増えるとハンダの融点も変動するため、昔のように一律の温度で工作しにくくなっているらしく、それにあわせてハンダごても温度設定できるものが登場している。

そして、管理された温度を着実に母材に伝えるために、コテ先も標準品で付いているニードル型の尖ったものから、平べったいノミ型のものに交換する。母材のプリント配線の大きさに対応出来る様、太さも数種類準備した。

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